【いきなり夫から切り出された離婚…浮気が理由としか考えられません】
そうですね、その理由が「性格の不一致」ということであれば、納得ができない方も多いでしょう。ましてや離婚を切り出される前までには何の予兆もなく、それなりに仲良く暮らしていたと思うのであればなおさらです。ただ…その「問題のない生活」と思っていたことが「あなただけ」であった可能性もないとは言えないのです。
いきなり考えてもみなかった離婚問題に直面したとき、自分たちに何も問題ないと思っているのであれば…真っ先に「私たちの家庭に邪魔をした奴がいる」と感じるでしょう。でも、それが「周りに責任を押し付けている」考えであるかもしれないのです。
急に夫から「性格の不一致から離婚をしたい」と言われたときは…浮気が理由であるかもしれませんが、本当に夫からしてみれば「あなたの性格と自分の性格が合わないことが苦痛」ということが理由かもしれないですね。
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唐突に夫から「離婚したい」との言われたとき
あなたにしてみれば「急に」かもしれません。でも、いくら「紙切れだけのこと」とは言っても、結婚も離婚も…実際には手間も時間も体力も気力も使うものです。そんな面倒なことが待ち受けている離婚を口にする夫は、あなたが気づかなかっただけで…何か月も何年も考えていたことであるはずです。
朝、目が覚めて、「やっぱり性格が合わないから離婚しよう」と思い立ったことだけで離婚を切り出す…そんな奇天烈な男性がいるとは考えにくいです。離婚をしたいと言う夫のその理由が性格の不一致なのであれば、夫は長期間「あなたとの結婚生活にストレスを感じていた」ということでしょう。夫なりに悩んで考えた結果をあなたに伝えた、あなたはそんな夫の気持ちに微塵も気付けなかった…ということが事実ではないでしょうか。
「性格の不一致」が離婚したい理由なんて…納得できない!
そうですね、お互いの日常に不満はないと思って送ってきた結婚生活で、いきなり夫の気持ちを聞かされたのであれば納得できないのも無理はないでしょう。自分に非がないと思う状況であれば、「夫が急にこんなこと言い出すのはおかしい」「他の女性が原因では?」と思うのも仕方のないことかもしれません。
本当に浮気相手が理由であれば、これは許されない行為なので慰謝料請求をすべき状況です。ただ、夫の浮気相手を思い浮かべる前に…日常生活で夫が本当に幸せそうに暮らしていたかどうか、また、あなた自身、本当に何も非が無い妻であったかを…1度、見つめ直していただきたいと思います。
離婚した後、婚姻期間中に夫が浮気をしていたことが発覚したら…
慰謝料請求は可能です。浮気の事実を知ったときから3年間以内であれば有効になるのです。(※)離婚した後に夫に浮気をされていたことが分かったのであればすぐに弁護士へ相談をしにいきましょう。ただし、「証拠」が必要です。離婚後になると証拠集めは相当難しいとされていますが、もし、浮気をされていたのであれば…絶対に許せないことです。
何もしないで泣き寝入りするより…まずは弁護士へ相談をすることから始めてみましょう。ただ、残念ですが、「性格の不一致」を理由に離婚に同意した場合、その後の浮気をされていたことが発覚したため、離婚同意はできないといっても…いったん有効となった離婚を無効にすることはできません。
※民法724条(不法行為による損害賠償請求権の期間の制限)
不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から二十年を経過したときも、同様とする。
提供元:WIKIBOOKS
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E6%B3%95%E7%AC%AC724%E6%9D%A1
一方的な離婚を切り出す夫の背後に「女」が見えるとき
何となく毎日の生活の中で浮気をしているのではないか疑惑を持っていた中、急に離婚を切り出されたのであれば、浮気相手が原因である確率が一気に高くなります。あなたの夫があなたに不満を持っていたとしても、婚姻関係中に他の女性と関係を持った時点で…基本的にアウトです。
あなたは「被害者」となりますので、「加害者」である夫と浮気相手への制裁を考えるべき立場になります。元々、浮気疑惑のある夫からの離婚申請には、どんな言い訳をしようが…とにかく即効「浮気調査」をすべきですね。
もしかしたら離婚を前提に会う機会を減らしている可能性もあるので、証拠を掴むのは難しいかもしれません。…このような事態を避けるために、離婚の申し出を言われていない状況でも浮気疑惑がある場合には、とにかく証拠集めをすべきですね。
あなたの「想い」と夫の「想い」に差がある場合も一種の「不一致」
性格の不一致を原因に離婚を切り出してきた夫。蓋をあければ浮気相手の存在が原因であった…としても、夫婦間での「想い」が一致していないこの状況も、ある意味「性格の不一致」になるかもしれませんね。こんなことを言っては多くの人の反感を買ってしまいそうですが、見方を変えればそういうことなのではないでしょうか。
人間は十人十色と言うように、人それぞれ考え方も価値観も違います。全く同じ考え方の人間なんて存在しません。その中でも「何か共通する想い・意思」があるからこそ、他人同士で家族となることができる「結婚」があるのです。
そこで他の女性と浮気をした、その女性が原因で妻との離婚を決意することと、妻への想いがなくなって一緒に生活をすることが苦痛になることと…内容が違うようで「要はあなたと一緒に生活をしたくない」といことに違いはないのです。残酷な話ですがこれが現実です。
夫との関係を継続させたいと願うのであれば、まずは、上っ面だけであるとか、あなたの勝手な判断ではなく、夫が幸せを感じられる家庭になっているか…ということを、日常的に考えられるように努力することをおススメします。自分ができることを継続していくことが…夫婦関係を継続させる秘訣になるはずですから。