【夫の浮気相手の車のナンバーが分かった!これで何とか個人の特定をしたいのですが、どのように調べれば良いのでしょうか】
電話番号や氏名、住所等の情報は分からないけれど…唯一、浮気相手と思われる女性の車のナンバーが分かったら、何とかこの情報を使って個人を特定し、不貞行為に関する謝罪を受け、制裁を与えたいと願うでしょう。浮気をされている妻の多くは同じ心境になるはずです。
確かに、車のナンバーは個人個人により番号が異なりますし、携帯番号のように所有者の個人情報とも思える情報ですよね。他の情報が分からなくとも、車のナンバーが分かれば…何とか個人の特定ができるのではないか期待を持ってしまうでしょう。しかし、残念ながらその期待はそう簡単に叶えられるものではないかもしれません。
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車のナンバープレートだけで所有者を調べることは…
できません。一昔前までは車のナンバーだけで所有者を調べることができたそうですが、現在は「車のナンバー」に加え「車体番号(車台番号)※」も必要になっています。よく刑事ドラマでは、逃走する犯人の車のナンバーで所有者の特定を行っているため、浮気相手の車のナンバーを手にしたときには勝ち誇った気持ちになると思いますが…残念ながら民間で同じように車のナンバーだけで個人特定を行うことはできないのです。
陸運局へ問い合わせをしても車の所有者は教えてもらえない
車の所有をする場合は陸運局へ届けが必要となります。何か事件や事故が発生した場合でも、車のナンバー照会で持ち主を特定することもできる期間が陸運局になるのですが、例えあなたが車のナンバーを持って陸運局へ問い合わせをしたところで、個人相手に所有者の情報は教えてもらえません。
弁護士に相談すれば個人の特定はできる?
車の所有者の名前と車検証に登録されている住所であれば、弁護士照会を通して調べることが可能です。この場合、不貞行為への慰謝料請求のため等、正当と思われる理由を持って、弁護士が陸運局へ照会を依頼し、情報の開示を得られるようです。その後、弁護士が住民票を申請することで現在の住所を知ることができるでしょう。ただし、車のナンバーに加え「車体番号」も必要となりますので、こちらも調べておかなければいけません。
探偵に依頼をすれば個人の特定はできる?
ネット検索をすると、車のナンバーで所有者特定が出来ると謳う会社もあるようですが…探偵事務所や興信所等の調査会社に依頼をした場合、その調査方法はかなりグレーなものでしょう。下手をしたら詐欺かもしれません。以前は民間調査会社等からの照会であっても情報開示ができたようですが、現在は個人情報保護のため、陸運局は多少の理由では開示していません。警察関係、税務局、弁護士等からの照会要求が必要となります。
結論、車のナンバーがあっても所有者の特定は困難ということ
車のナンバーは車のナンバープレートを見ることで誰でも知ることができます。しかし、車体番号は所有者の車検証等にしか記載がないため、他人が知る方法はないでしょう。残念ですが、浮気相手の車のナンバーが分かったとしても…それだけでは個人情報を知ることはできないのです。
もし、車のナンバーと車体番号が分かったのであれば、弁護士に浮気相談を行い、慰謝料請求のための個人特定として陸運局に所有者の特定を依頼することができます。しかし、不貞行為の慰謝料請求という理由のためには…それなりに浮気をしていると思われる証拠が必要となるでしょう。
たまたま、あなたが夫と浮気相手が一緒にいるところの写真や、ホテルに入る写真等を手にしたのであればそれが証拠となり話しがスムーズになりますが、その証拠ないようであれば、まずは証拠集めから始めなければいけません。
自分で証拠集めができない、また時間がかかるという状況であれば、夫の尾行を探偵事務所等へ依頼する方法が手っ取り早く証拠を手に入れる方法になりますが、探偵に夫の尾行を依頼するのであれば、一緒に浮気相手の特定もできるはずです。
浮気相手が特定できれば…あえて車のナンバー照会をする必要もないですね。このようなことから、車のナンバーに関しては…浮気問題に関する解決に役立つ情報とは言い難いものでしょう。浮気相手の特定を行いたい時には「とにかく夫の身辺調査」が1番になります。