【浮気をしていることが分かっているのに相手の情報が分からない…。相手の名前が分からないときは、どう対処したらよいのでしょうか】
夫が浮気をしている確信を持っていたとしても、その確信となる浮気の証拠写真やメールのやり取り等の保管をしていたとしても、「浮気相手がどこの誰なのか」を特定できなければ…残念ながら何もできません。だって、普通に考えれば…相手の名前も住所も知らないまま対処する方法なんてありませんからね。
慰謝料請求のために内容証明を送りたいと思っても、どこの誰にその証明を送ればいいのかなんで、弁護士でも分からないでしょう。何らかの理由で住所だけ分かっていたとしても、相手の家のポストに内容証明を直接入れたところで、「誰宛」なのかの明記がなければ、内相照明の効力を発揮することもできないのです。浮気相手と戦いたいのであれば、まずはとにかく「どこの誰なのか」個人を特定することが重要になってきます。
目次
浮気相手の情報を調べる方法は…
簡単なものであれば、フェイスブックやインスタグラム等のSNSを活用したリサーチです。夫のSNSで浮気相手と思われるような人物を探してみたり、「この人が怪しい」と感じる相手と繋がってみたり、地道にSNS上での捜索・めぼしい相手がいればコンタクト、もしくは、めぼしい相手の友人へコンタクトを取り、少しずつ浮気相手を特定して行く手段もあります。
ただ、これには膨大な時間と気力が必要となる可能性も高く、絶対的に相手が特定できると言う訳でもありませんので、根気がある人でなければ使えない方法です。名前だけ分かっている場合、相手がどんな人なのか、今どんな状況なのか…を知りたいときにSNS検索でヒットすれば知ることができる、程度に考えておいた方が賢明ですね。
他には、浮気相手の友人と接触をして少しずつ親しくなることで相手の情報を引っ張り出したり、些細なものでも何でも良いので「浮気相手の情報と思われるもの」をかき集めて興信所や探偵事務所に捜索を依頼する方法もあります。
名字だけで他の情報を集めるのは困難
これではあまりに情報が少なすぎるので、探偵事務所等のプロにお願いをしたとしても、個人の特定は難しいかもしれません。せめて、相手の出没スポットや職場等の追加情報があればまだしも、「名字だけ」では相手の住所や職場はもちろんのこと、相手の下の名前を調べることも困難でしょう。
浮気相手の連絡先を知っているのであれば直接聞く方法も問題なし
電話番号やメールアドレス等、夫の携帯や手帳から浮気相手の連絡先が判明している状態であれば、あなたが直接連絡をして相手の情報を探るのも良いですね。法的には何の問題もありませんし。浮気疑惑のある相手の電話番号が分かるのであれば、思い切ってかけてみて「○○さんですか?」と適当に聞いてみましょう。上手く行けば「いいえ違います。○○です」という感じに、相手の情報を引き出せる可能性もあります。
慰謝料請求には「個人を特定する」ための名前は必須
浮気疑惑のある夫を尾行して、浮気相手の住所をつき止めたとしましょう。相手の名前も連絡先も職場も分からない状況でも、「相手の自宅」が分かっている状況であった場合…慰謝料請求はできると思っている方は多いかもしれません。
しかし、残念ながら…その認識は間違いです。浮気の代償としての慰謝料請求を行うための最初の手順は「内容証明」という公式な書面を相手に送ることから始まります。その内容証明を送るためには「個人の特定となる名前」は必須事項になっているので、名無しの内容証明は公的書面となる効力はないことを把握しておきましょう。
「車のナンバー」や「携帯電話番号」等、個人所有情報が何か1つでもあれば…浮気相手の特定に繋がる可能性が高い
浮気疑惑がある夫には「妻が疑惑を持つだけの何らかの状況・物証」があるはずです。そこから、何か1つでも浮気相手が個人で所有していると思われる情報を1つでも掴むことができれば、相手の名前・住所・職場等の個人情報は、芋づる式に手にすることができるようになるはずです。
例えば、車のナンバーと車体番号だけ判明した場合。車を所有する場合は必ず陸運局への届けが必要になります。そこで「弁護士照会」を利用すれば陸運局から所有者の氏名を教えてもらえる可能性もあります。また、相手の携帯電話番号に関しても弁護士照会で所有者の身元の特定ができる場合がありますので、まずは弁護士に浮気相談をすると良いでしょう。
また、これは公的に認められている方法ではないのですが、ネット上で検索をかければ「携帯電話番号だけで相手の情報が分かる」ことを謳っている会社も多数ヒットします。こういった会社を利用することで相手の情報を知ることができる可能性もあるでしょう。ただ、この手のサイトでは詐欺もあります。利用する際には十分な注意が必要となるリスクが付き物だということも承知した上で活用してくださいね。
住所だけ、会社だけ分かっているのであれば、探偵事務所等のプロの調査会社で尾行依頼をすることで、その他の個人情報を手にすることは難しくないでしょう。このように、名前と出没スポット、住所、携帯電話番号、車のナンバー、職場等々、何らかの個人情報を1つでも判明していれば…浮気相手の特定をすることができる確率は高いのです。
浮気相手の情報、そして浮気の証拠、この2つが揃った時点で慰謝料請求の内相照明の発や夫への問い詰め、そして話し合いという段階を踏んでいきましょう。時間と手間と気力が必要となる流れですが、「浮気問題」へのあなた優位の解決のためには必要不可欠な手順となります!