【近所に夫の浮気相手が住んでいることが分かり、毎日が苦しい生活になっています。相手を引っ越しさせたいのですが、どうしたらよいでしょうか…】
夫の浮気が発覚後、その相手がなんとご近所さんであることが分かったら…。ただでさえ日常生活に支障が出るくらいの大きな問題に加え、スーパーなどに出かける際に顔を合わせる確率を考えたら、追い込まれる気持ちになってしまうでしょう。
何も悪いことはしていないのに、こんな窮屈な生活をしなければならない環境なんて、本当におかしな話ですよね。何も考えず不倫関係になった夫にも、相手の女性にも、あまりの非常識な行為に軽蔑の気持ちが大きくなるはずです。
浮気問題が解決したとしても、いつまた再燃するか分からないような状況なのですから、できることなら相手に引っ越してもらいたいと思う気持ちは分かります。しかし。残念ながらそう簡単に事が進むことはできないのです。もし、あなたの夫の浮気相手が近所に住んでいたのであれば…今後の対応策として、法的に対応できる「下準備」から意識することをおススメします。
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不貞行為をしていた場合でも、相手に転居を強要することはできない
法に触れるような不倫をしていたとしても、浮気相手に引っ越しを強要することができないのが現実です。どこに住もうとその人の自由になるので、どんな凶悪犯罪者であっても…近隣住民が引っ越しを強要させることが出来ないのです。もし、何か刑罰に値するような実害があったのであれば話は別ですが、不貞行為…だけでは、相手を追い出すことは不可能でしょう。
周囲に浮気の事実をばらすことはあなたの命とりに…
悔しいかもしれませんが、近所や相手の職場等、あなたと夫と浮気相手以外の大勢の人間に知らせることは…名誉毀損(※)として、あなたが逆に浮気相手に訴えられてしまう可能性が高くなります。
人の道に外れるような不貞行為をしていたとしても、人権は守られているからです。そのため、あなたが浮気相手の生活に大きな支障を与えるような行動をすることは、あなたの罪となってしまうのです。本当に悔しいと思いますが、周囲にあなたからバラすような行動は…結果的にあなた自身を追いつめることになるので、ぐっとこらえてほしいところですね。
※名誉毀損 参照元:ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E8%AA%89%E6%AF%80%E6%90%8D
まずは…示談書作成で浮気相手と二度と会わないように約束をとるべし
夫が近所に住んでいる女性と浮気をしていたら、とにかく証拠を集めてから話し合いの場を用意しましょう。人間はズルい生き物なので、悪いことをしていたとしても確実な証拠がない限り…何とか言い逃れしようとします。まともな話し合いのステージを作るためには、相手側に逃げ道ができないよう「逃げ切れない証拠」を用意することが大前提になることを胸に刻んでおいてください。
感情的になって、事実を知った時点で何の下準備もなく責めたてり、怒鳴り込んだりする行動は…気持ちは分かりますが、それは軽率な行動なのです。探偵事務所等を活用して浮気の決定的証拠となる「確実な証拠」を用意しましょう。その上で、浮気相手へ慰謝料請求や公的な証明となる示談書を作成するのです。
実際に示談書作成すること事態に法的な義務はありません。しかし、示談書に「今後一切連絡を取らない事」とし、その上でその約束を破った際の違約金を明記することで、今後の浮気再発防止効果は期待できるはずです。言った、言わない…の紛争を防ぐこともできますしね。
相手もあなたも納得して今回の不倫に関する示談が成立した、示談成立の条件は…不貞に関する慰謝料支払いと、二度と会わない約束…という証明のために示談書作成が必要になるのです。口約束でもその場は収まるかもしれませんが、人の気持ちは時間が経つと変わってしまうこともありますし、相手に逃げられてしまう危険性もあるので、きちんとした示談書作成をすることが…今後のあなたとあなたの家庭を守るための武器になるのです!