【夫の浮気相手と直接会って話し合いをしようと思っています】
これは「ちょっと待った!」です。どうしても直接話をしないと気が済まないと言う方は、第三者…できれば弁護士を同席させての話し合いをおススメします。どんなに冷静にいられる…と思っていても、実際の話し合いで冷静さを保っていられることは…とても難しいものです。
感情的になってしまうことで、浮気相手に有利な材料を自ら提供してしまう危険性があるでしょう。…こんなバカバカしい結果になることだけは避けてほしいので、浮気相手との話し合いの場では、「話し合いの証人」と「話し合い内容の証拠」を用意しましょう。これさえあれば、間違いなくこちら側に有利な状況になるでしょう。
目次
浮気相手との話し合いをする時の流れは?
浮気相手を待ち伏せて、いきなり話し合いの場を作る…というようなゲリラ行為はNGです。ただ話し合いをするだけでも、「浮気相手との話し合い」の場合、あらゆるところに法律の落とし穴があるので…面倒ですが、先に「通知」が必要になるのです。「通知」の後に、「示談書」を用意して話し合いの場を設けます。浮気相手が捕まらない、交渉に応じないのであれば職場付近等で待ち伏せするのもありです。
既婚者である夫との不貞行為があった事実や、それによって被った精神的被害状況、慰謝料や配偶者としての要求を内容証明郵便で知らせ、その後で初めて話し合いをする権利を正当に獲得できるようになるのです。面倒でも法的な手順を踏んでから話し合いをすることを徹底してください。「妻」は国が認めているあなたの立場です。「妻」として正々堂々とした対応をするためにも、まずは法の流れに従うことがポイントになります。
ただし、こちら側が証拠を見せない限り「言い訳を主張し続ける」強者もいます。また、夫との不貞関係の証拠を出さない限り「慰謝料に応じない」猛者もいます。交渉時のためにも、できれば弁護士に相談したり、証拠集めのために興信所や探偵社を雇うことも視野に入れておきましょう。
浮気相手との交渉を進めるためには?
浮気相手との交渉には「絶対零度の感情」が必要不可欠です。少しでも隙を見せれば…どこで浮気相手に足をすくわれるかは…分かったもんじゃありませんからね。そもそも既婚者と交際をするような人間なのですから、どんなに優しそうな雰囲気の相手でも…面の皮が厚いのです、絶対に。
交渉に必要なものはあなたが全て用意しましょう。ただし、始めから浮気相手に不貞の証拠を見せてはいけません。どこまで知られているか分からない方が、相手の不安感をあおり、交渉がしやすくなるからです。どうしても不貞関係を認めない場合にのみ提示しましょう。
浮気相手との話し合いをする時の持ち物
- 不貞関係の証拠(交渉時に証拠提示が必要となったときの切り札用に)
- 示談書2通用(交渉終了後のあなたと浮気相手用に)
- 示談書へのサイン用に黒のボールペンを用意する(あとで消せないように)
- 印鑑、または拇印用に朱肉を用意する(示談書用に)
- ボイスレコーダー(話し合いの証拠に)
浮気相手との話し合いをする時の必須事項
- 第三者を同席させる(証人のために。弁護士がベスト。無理であれば親族か友人1人)
- 人気のある喫茶店やファミレスを話し合いの場所にする(監禁したと言われないように)
- 移動時にはあなたの車に決してのせない(無理やり連れて行かれたと言われないように)
- 浮気相手と接触前から話し合い終了までを録音する(脅迫・強要等がなかった証拠に)
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話し合い中、携帯電話は机の上に置いてもらう(夫へ連絡をさせないように)
夫は話し合いに同席させた方がいいのか?
場合によりますね。夫を入れないで話し合いをした方がスムーズになるときもありますし、夫を含めて話し合いをした方がきっちりと別れさせることができるときもあります。あなたの夫の性質を把握し、どちらが良いか判断をすると良いでしょう。
慰謝料はその場で請求するの?
浮気への慰謝料請求に関しては、不貞行為を認められるような証拠があり、その証拠を盾に要求することがスタンダードな請求方法になります。そのため。あなたが浮気を疑った時点や、浮気だと確信した時点で請求することは好ましくありません。請求を行ったとしても「証拠」がないことで逃げられたりする可能性もあるからです。
交渉した時にはどんな言い訳をされる?
最も多い言い訳は、「結婚しているなんて知らなかった」でしょう。次に多いのは「妻との関係は冷えていて離婚すると聞いていた」ですね。この主張が言い訳である証拠を集めるのは難しいかもしれませんが、そんな言い訳が通用する可能性は少ないそうです。向こうも証拠を用意することは難しいでしょうから。
話し合いで浮気をどうしても認めようとしない時は?
その場で浮気の証拠の用意がないのであれば、いったん引くしかありませんね。どんなにあなたが夫と浮気相手の不貞行為を確信したとしていても、証拠がない状況で浮気相手からの自供もない場合、あなたに勝ち目はありません。悔しいかもしれませんが、ここはいったん撤退し…証拠を用意してから再度、話し合いの場を設けるしかないでしょう。
浮気相手に証拠を見せろと言われたらそのまま見せたらいいの?
見せても構いません。浮気相手はあなたが「カマ」をかけていると思っているから証拠を要求するのでしょう。本当は証拠なんてないのに、証拠があると言われたことで浮気を認めた際、その自供が証拠となってしまうことを恐れているのでしょうね。観念させるためにも、証拠があるのであれば見せましょう。ただし、奪われて破棄されてしまう危険性もあるので、証拠はあらかじめコピーをする等して別保管することをおススメします。
浮気相手に話し合いを拒否されたり、先延ばしにされそうになった時は?
裁判を起こすことも検討しましょう。そしてその旨を相手に伝えるのです。話し合いだけで解決できるかもしれない内容なのに、裁判となることで自分の経歴にも傷がついてしまったり、裁判所からの書類等が郵送されることで家族に知られてしまう可能性もでてくるため、引き伸ばしや拒否をしていた浮気相手も…渋々ながら対応する姿を見せるでしょう。
慰謝料請求に応じてくれない、減額を要求されたら?
これも裁判検討ですね。ただ、相手の経済状況からの減額申請に関しては、少し譲歩してあげても良いかもしれません。無理な金額請求で結果的に「支払いできない」ということになるより、減額してでも支払い可能な精一杯の状況で支払ってもらった方が…得策になるでしょう。単純な拒否であれば、もう裁判しかないですね。不貞行為による慰謝料なのですから、勝算はあなたになるでしょう。
最善の方法は「会わずに」法的な手順で話し合いをすること
直接会ってしまうことで、思わず出てしまう感情により交渉がスムーズに勧められなくなってしまうケースもあります。浮気相手の言い訳に無駄な時間を取られたり、実際に会って話し合いをした際に「妻に脅迫をされた」等、本来の「浮気問題」とは別の訴訟問題を招いてしまったり…。思わぬ誤算があなたの目的の邪魔をする可能性もあるからです。
できることであれば、不貞事実に苦しんでいるあなたの現状、そしてこれからの要求のみを法的に伝え、法的に処理をすることが最も賢い方法であると思います。ただ、どうしても直接この苦しめられた想いを浮気相手に伝えて謝罪を聞きたい気持ちが抑えられないのであれば、先ほどお話しした「浮気相手との話し合いをする時のポイント」を徹底するようにしてくださいね。他の誰のためでもなく、あなたのために。